提供方法について


提供方法は年齢や方針、好みなどに合わせて選択してください。
主に以下の三つの方法が提供方法として選択されています。(組み合わせることも可能です。)

・シリンジ法

シリンジという針のない注射器を使用して腟内に精液を入れ、妊娠を目指す方法です。
  • 手順
    (1)精子ドナーが個室等で採精カップに精液を採取
    (2)採精カップの手渡し
    (3)女性ご自身またはパートナーがシリンジで精液を注入
    (4)腰を高い状態にして15分以上安静にする
  • 特徴
     ・安価、短時間で実施でき、時間や場所の自由度が高い
     ・
ドナーとの性的接触を生じさせずに行える
     ・精液が空気、光に触れることにより精子の生存率が下がる可能性があるので、精液の温度管理や遮光対策があるのが望ましい
  • 費用
     ・交通費
     ・トイレを使用しない場合の採精場所代(衛生的な観点から推奨します)
     ・シリンジ・カップ代(ドナー側が用意する場合)

     *謝礼は必要ありませんが、心理的な負担を感じたりする場合は任意で受け取っています。

・タイミング法

予測した排卵タイミングに合わせて精子ドナーと性交を行い、妊娠を目指す方法です。
  • 特徴
     ・自然な方法での妊娠を目指すことが出来る
     ・精液が外部に触れないため精子の生存率が高い
     ・妊娠に役立つ膣分泌液の効果が期待できる
     ・ドナーと性的接触が生じる
     ・時間やコストがかかる
  • 費用
     ・交通費
     ・ホテル代 (もしくはネットカフェ代)

     *謝礼は必要ありませんが、心理的な負担を感じたりする場合は任意で受け取っています。

・人工授精/体外受精

医療機関を受診し、精液を直接子宮に注入したり、採取した卵子に精液を振りかけて子宮に戻すことにより妊娠を目指す方法です。

*医療機関の紹介や同行はできません。
  • 手順
(1)  ドナーが診療日の早朝か診療時間前にカップを手渡しする
(2)人工授精の場合は医療機関により、洗浄、調整した精液を子宮に注入しての自然妊娠を目指す
(3)体外受精の場合は採取した卵子に精液をふりかけ受精させ、卵子を子宮に戻し妊娠を目指す
  • 特徴 
     ・受精率が高い
     ・精子凍結を用いれば提供日を排卵日周辺に合わせなくていい
     ・ドナーとの性的接触を生じさせず行える
     ・保険適用外なのでコストが大きい
     ・一度の提供で複数回分の精液を確保できる
  • 費用 
     ・交通費
     ・カップ代(ドナー側が用意する場合)
     ・クリニック受診料

     *謝礼は必要ありませんが、心理的な負担を感じたりする場合は任意で受け取っています。